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ニューヨークを中心とした食と栄養情報:過去のブログは「ニューヨーク食育&フード事情」http://ebis.nutritio.net/columbia/


by AsakoFoodToEat
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ブログはこちらの引っ越しました。
あさこの美人道場 ☆NY栄養士と学ぶ身体美☆
http://karadabi8.exblog.jp/
です。
よろしくお願い致します。
# by asakofoodtoeat | 2010-01-23 15:55 | プロフィール: profile

ダイエット

ダイエット_f0205909_845379.jpg正しいダイエット? よく聞かれる質問の1つなのですが、ムムム、答えは1つ。規則正しく、バランスのとれた食生活を送ること。そして運動。せめて週1回はヨガでもマラソンでも好きなことで身体を動かせるのが理想です。アメリカでは慢性疾患を防ぐために国民に1日30分は運動しなさいとよびかけ、体重を落としたいなら1日1時間から1時間半の運動が薦められているのです。正直、ここまで運動しなくてもよいと思います。とくに日本人をみていると、バランスのとれた食生活をしていると、アメリカ人のようには太らない。だから適度な運動がよいと思います。その適度が難しいのですが・・・・
私が体重をコントロールしたい人にするアドバイス。
1.朝食を食べる:これは当たり前のことなのですが。朝食を抜かしたら1日のカロリー摂取が減るのでダイエットとして朝食抜きを実践している方もいるのでは?抜かした日のメニューを見直してくださいね。昼食と夕食で食べすぎてないかしら?お酒で朝食分のカロリーを摂取していませんか?朝食にタンパク質を取り入れると腹持ちがよく、昼食の大食いも避けられます。
2.最低摂取カロリーを理解しておく:ジュースダイエットなど1日の摂取カロリーが1000以下になるダイエットがありますが、もちろん体重は落ちます。同時に代謝も鈍くなることも忘れないでくださいね。代謝が悪くなると、体重が一定まで落ちると、身体が食べ物のエネルギーを欲してまた食べるようになる、そうすると今度は体重がいつもより早いスピードでもとの数値に戻る又はそれ以上に増えてしまうことも。人それぞれ摂取カロリー基準が違いますので、自分に最低必要なカロリーはきちんと把握してくださいね。
3.低脂肪食品の食べすぎに注意:低脂肪食品は軽いので食べやすい=満腹度が低い、のでついもう1個、もう一つまみなんてことも・・・。私にもよくあります、低脂肪のマフィンを選んで、それでも足りずに他のものを食べたり。結局低脂肪でないほうがいいのでは?と思うことも多々あります。
4.目標は高すぎず:目標が高いと長続きしません。1週間に500gが安全な体重の落とし方。人によって違うので、これも相談した方がよいでしょう。
5.カルシウム:身体にとってとても大事なミネラル。とくにダイエット中にイライラしないためにはきちんと摂取してください。小魚、乳製品などに含まれています。
6.間食も上手に:1日3回きちんと食べれば間食をしなくてすむ。100~200カロリーまでの間食を薦めます、もし本当にお腹が空いて夕食に大食いしそうなら特に。

体重コントロールや疾病予防のためのダイエット、キリキリならず、心のダイエットが必要にならないように・・・・
# by asakofoodtoeat | 2009-12-30 07:57 | ダイエット: Diet Therapy
栄養カウンセリングの実践本ならこれ!_f0205909_1491373.jpg主な私の栄養士としての仕事は栄養カウンセリングなのですが、これが容易ではありません。正直言って英語でカウンセリングするほうがラクなのです。もちろん言葉の壁はありますが、日本語でカウンセリングするほうが難しいのです。しかし大学院時代に履修した栄養カウンセリングの授業内容を思い出したり、使用した教科書を今も活用しながらがんばっています。

その教科書の1つ、モリー・ケロッグ(Molly Kellogg)氏の「栄養セラピストのためのカウンセリングのヒント」(原題:Counseling Tips for Nutrition Therapists)は動機付け面接法やマインドフルネスを取り入れたカウンセリング技法が各ヒントとして紹介されています。現在では本と彼女のウェブサイトを含めると80以上のヒントが紹介されています。

ケロッグ先生は米国登録栄養士であり、臨床社会福祉士の資格も持つ栄養カウンセリングの第一人者です。米国のフィラデルフィア州で一対一、グループカウンセリングをかたわら、学生、栄養士を対象とした栄養カウンセリング方のワークショップを主催しています。今年の4月にケロッグ先生のワークショップに参加してきました。

いろいろな縁が巡り、国立健康栄養研究所の廣田先生と一緒に栄養セラピストのためのカウンセリングのヒントを医歯薬出版社から出版されている雑誌「臨床栄養」に6回に渡りご紹介させていただきました。詳しくは雑誌をご覧ください。連載が12月で終わるのですが、これを機に研究所のウェブサイト内のリンクDEダイエットのブログ版を通してケロッグ先生のカウンセリングのヒントを少しずつ紹介させていただくことになりました。さっそく廣田先生ウェブサイト掲載に取り掛かって下さいましたので一度ご覧になってください。
http://d.hatena.ne.jp/khirota1958/

今回はワークショップに参加した時にケロッグ先生にインタビューをさせていただいたので、それをご紹介します。

Asako: 先生の経歴は、御著書にもあるていど書かれていらっしゃいますが、もうすこし詳しいことをお教え願えないでしょうか。
先生は、以前臨床栄養士として働かれていたとお聞きしたように思うのですが(間違っていたらごめんなさい)、病院あるいはクリニックで働かれていたときは、栄養カウンセリングのやり方を指導してもらえる指導者はいましたか?

Kellogg: いい質問ですね。でも答えはノー、いませんでした。良き指導者といえる栄養士は何人かいましたが、基本的に適切な栄養摂取、食事法などについての指導の仕方を教えることが中心でした。どうしたら患者にカウンセリングができるかは、まったく教えてもらった記憶がありません。それゆえに、わたしは栄養の分野を離れてカウンセリングの勉強をすることになったのです。

Asako: 先生が、栄養学科の学生だった頃興味を持たれていたのはどの分野ですか? あるいは最初から栄養カウンセリングの専門家になろうとお考えだったのですか?

Kellogg: わたしは、単純に人々の食生活を改善してより健康になることに寄与できたらいいと思っていました。保健所や健康センターのようなところで働くつもりでいたので、Women, Infants and Childrenプログラム(妊婦、5歳以下の子供のいる家庭を対象に、栄養のバランスが取れた食事が出来るようにサポートをしてくれる栄養補給プログラム)で働くことにしました。

Asako: 登録栄養士は、栄養カウンセリングをする必要があるとお考えでしょうか? としてら、その理由はなんですか? わたしがこの質問に特に興味があるのは、日本には管理栄養士以外にも栄養カウンセリングや食コーチングを実践している人たちが存在するからです。その人たちは、食コーチなどの名称で、実質的に栄養カウンセリングをおこなっています。もちろん、彼らは食と栄養について、最低でも一年以上は学んでいるわけですが。

Kellogg: もちろん、米国でも同様な問題が存在するのはご存知のとおりです。食事というのは、万人が自分を専門家と自認する分野ですから。ただ、わたしが思うに、登録栄養士は、栄養学の専門家として、極めて科学的な臨床栄養学研究の成果をきちんと理解できるよう教育を受けており、さらにそれを現実に食生活上の問題を持っているクライアントに適用していける能力をもっているわけです。この点に関しては、登録栄養士は、保健師や看護師の追随を許さない専門性を有しています。ただ、現実問題として、米国でも登録栄養士は、カウンセリングについては充分な教育を受けているとはいえません。だからこうしてやっているわけですね。

Asako: 先生がワークショップを始められたのはいつどこで, でしょうか? そのきっかけはなんだったのですか?

Kellogg: わたしが、登録栄養士としての現場経験があり、なおかつ臨床社会福祉士でもあることを知った同僚が、カウンセリングについて現場の栄養士の小さなグループで話をしてくれないかと言ってきたのが最初です。2000年ごろのことだったと思います。わたしは自分に話すことなんてあるだろうかと思って最初は躊躇しましたが、結局引き受けることにしました。講演は幸い好評で、わたしも興味が出てきたので、もう少し自分にもできることがないかと考え始めました。それでワークショップを立ち上げたのですが、最初の何回かはあまりうまくいきませんでした。現場での実地の体験談が絶対的に不足していることを実感して、みんなで経験を積むことにしました。自身の経験に加えワークショップで語られる参加者の体験談によって、カウンセリングの技法に厚みが出てきました。結局ワークショップによって私自身も育ってきたということです。

Asako: 最初の著書を出版されるのにどれくらいかかりましたか? 本の出版からなにか学んだことがありますか?

Kellogg: 最初のヒントを書いてから数年たったころ、わたしは最初の25のヒントをまとめて出版しようと思い立ちました。ヒントの本文だけでなく、しっかりした本にするために、本に入れるための症例研究や対話例など集めるのにさらに6ヶ月ほどかかりました。

Asako: ヒント#3(行動実験)で先生はゲシュタルト療法に触れられています。他に先生がヒントで使われている重要な心理療法あるいは技法がありますか?

Kellogg: わたしが栄養カウンセリングにもっとも適していると考えている既存の心理療法は、次のふたつです。

*動機づけインタビュー
*認知行動療法

多くのヒントでこの方法論を取り入れています。

栄養カウンセリングに携わる方、ウェブサイトをご覧になって少しでもご興味を持っていただけたら嬉しいです!
# by asakofoodtoeat | 2009-11-10 14:10 | 栄養教育: Nutr Edu
健康維持のためにザクロを食べる!_f0205909_0285959.jpg日本にいた頃はザクロの果実(果肉)を食べる機会はほとんどなく、ザクロジュースを炭酸水などで割って飲んでいましたが、アメリカに住むようになってからは実を買って中の果肉を食べることが多くなりました。プチプチとした感触がおいしくて、食べ始めるととまらないのです。ザクロが身体によいって知っていましたか?日本でも数年前に女性の健康によいなんて話題になっていましたよね。これは本当でザクロは果物の中でも優れた効能を持っていて私達の健康維持を助けてくれるのですよ~、そしていくつか研究も出ています。

健康維持のためにザクロを食べる!_f0205909_031330.jpg
<ザクロに含まれる栄養素>
1.坑酸化作用のあるポリフェノール:風邪や生活習慣病予防に
2.自然な植物性エストロゲン:山芋や大豆にも含まれている。女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする
3.ビタミン&ミネラルが豊富:特にビタミンCたっぷりなのでお肌の健康、生活習慣病、風邪予防によい
4.必須アミノ酸が豊富

<さまざまザクロについての研究結果>
1.正常な悪玉コレステロール値を保つ
2.虚血性心疾患を持つ人の血液の流れを良くする(研究ではザクロジュースを使用)
3.更年期障害の症状を和らげる
4.高い免疫力を維持するのを助ける
5.血圧レベルの正常値を維持するのに役立つ
6.関節炎などの炎症を和らげる
7.歯の健康維持にも
8.前立腺ガンの進行を遅くする(研究ではザクロジュースを使用)

さまざまな栄養素が豊富なザクロを日々の生活にジュースからでもよいので取り入れてみてはどうでしょう?果実を半分に割ってぷりぷりの真っ赤で透き通った果肉をみたら、うーん血液に良さそう、ビタミンたっぷり入ってそうと思ってしまうくらいきれいな果物ですよ。

健康維持のためにザクロを食べる!_f0205909_0315520.jpg
<栄養価>
果肉 1Cup分
約 105 kcal
タンパク質 1.4g
炭水化物 26.44g
脂質 0.46g
食物繊維0.9g
糖質25g
コレステロール 0mg
カルシウム 5mg
鉄分 0.46mg
ビタミン B6 0.162mg
葉酸 9mcg
ビタミンC 9.4mg

<食べ方>
1.ザクロの果実を洗って半分に切る
2.その半分を手で果肉を押し出す(包丁で半分をまた半分に切ってもよい)、水の中で果肉を出すと取り出しやすいとも言われますが、私はいつも手で取ります
3.果肉(中の種も食べれます)をそのまま頂く、ヨーグルトにいれてもおいしいです

Ornish D., et al. Effects of Pomegranate Juice Consumption on Mycardial Perfusion in Patients with Coronary Heart Disease. The Am J of Cardiology. Sep 15 2005, vol 96 Issue 810-814.

Pantuck, A, et al. Clinical Cancer Research 2006. Vol 12: 4018-4026
# by asakofoodtoeat | 2009-11-02 00:36 | 食べ物: Food

ビタミンDが流行中?

ビタミンDが流行中?_f0205909_611339.jpgビタミンDは子供のくる病、成人の骨軟化症を予防や、カルシウムやリンなどのミネラルの吸収・代謝、そして恒常性の維持、骨の代謝に重要であり、骨粗鬆症予防の鍵は、骨密度を高めます。最近ではビタミンDの適量摂取はガン、1型糖尿病、リウマチ、多発性硬化症、自己免疫疾患予防に重要だという研究結果が出ています。最近私の周りだけなのか、ビタミンDについて話されることが多いのです。以前にビタミンD値が低い人の死亡率が高いという研究結果が発表されたのを思い出すと、やはりビタミンD摂取が気になります。

ビタミンDはビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とD3(コレカルシフェロール)の2つの型があります。紫外線照射(1日15~20分、一日おきでもよい)によって、ビタミンD2は植物に存在するエルゴステロールから生成され、ビタミンD3は動物に存在する7-デヒドロコレステロールから生成されます。

ビタミンDはホルモンでもあるので、ビタミンDが皮膚や食事から生成された後、腎臓や肝臓は活性型ホルモンの形に変換されます。ホルモンとしてビタミンDは骨、歯の強化、筋肉強度維持のためのカルシウム吸収を助けます。

アメリカではビタミンDが不足する人が年々増えていると問題になっているせいか、血液検査でビタミンD値を確かめる人が増えているそうです。ビタミンD値が低かったらビタミンD群を食べ物から摂取する、日光に当たって吸収する(窓からは効果なしだそうです)、どうしても必要な時はサプリメントから補給しなくてはなりません。

ビタミンDが豊富に含まれているのは牛乳、ヨーグルト、マーガリン、シリアル、きのこ類(干ししいたけには豊富)、魚の肝油、いわし、鮭、マグロ、卵黄などの強化食品です。乳製品や卵も摂らないベーガン(Vegan)の人には不足しやすいビタミンです。

ビタミンDが豊富な食品と日向ぼっこをする時間が取れない人はサプリメントで補うのが最終手段ですが、サプリメント購入の際に成分と分量を確認してください。マルチビタミン剤に入っている“ビタミンD”のほとんどはビタミンD2であり、ビタミンD3も含まれているものを選びましょう。骨粗鬆症治療薬のほとんどがビタミンD3です。

1日にどれくらい摂取すればよいのか?日本人の成人男女のビタミンD摂取基準は1日5μg(200IU )が目安であり、上限は50μg(2000IU )です。お魚を一匹(大きさにもよりますが)、卵を2個以上で1日の目安量を摂取できます。特にサプリメントからの過剰摂取は高カルシウム血症や腎機能障害などを起こすので注意が必要です。
# by asakofoodtoeat | 2009-10-25 06:12 | 栄養:Nutrition