ニューヨークを中心とした食と栄養情報:過去のブログは「ニューヨーク食育&フード事情」http://ebis.nutritio.net/columbia/


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カテゴリ:栄養:Nutrition ( 15 )

ビタミンDが流行中?

f0205909_611339.jpgビタミンDは子供のくる病、成人の骨軟化症を予防や、カルシウムやリンなどのミネラルの吸収・代謝、そして恒常性の維持、骨の代謝に重要であり、骨粗鬆症予防の鍵は、骨密度を高めます。最近ではビタミンDの適量摂取はガン、1型糖尿病、リウマチ、多発性硬化症、自己免疫疾患予防に重要だという研究結果が出ています。最近私の周りだけなのか、ビタミンDについて話されることが多いのです。以前にビタミンD値が低い人の死亡率が高いという研究結果が発表されたのを思い出すと、やはりビタミンD摂取が気になります。

ビタミンDはビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とD3(コレカルシフェロール)の2つの型があります。紫外線照射(1日15~20分、一日おきでもよい)によって、ビタミンD2は植物に存在するエルゴステロールから生成され、ビタミンD3は動物に存在する7-デヒドロコレステロールから生成されます。

ビタミンDはホルモンでもあるので、ビタミンDが皮膚や食事から生成された後、腎臓や肝臓は活性型ホルモンの形に変換されます。ホルモンとしてビタミンDは骨、歯の強化、筋肉強度維持のためのカルシウム吸収を助けます。

アメリカではビタミンDが不足する人が年々増えていると問題になっているせいか、血液検査でビタミンD値を確かめる人が増えているそうです。ビタミンD値が低かったらビタミンD群を食べ物から摂取する、日光に当たって吸収する(窓からは効果なしだそうです)、どうしても必要な時はサプリメントから補給しなくてはなりません。

ビタミンDが豊富に含まれているのは牛乳、ヨーグルト、マーガリン、シリアル、きのこ類(干ししいたけには豊富)、魚の肝油、いわし、鮭、マグロ、卵黄などの強化食品です。乳製品や卵も摂らないベーガン(Vegan)の人には不足しやすいビタミンです。

ビタミンDが豊富な食品と日向ぼっこをする時間が取れない人はサプリメントで補うのが最終手段ですが、サプリメント購入の際に成分と分量を確認してください。マルチビタミン剤に入っている“ビタミンD”のほとんどはビタミンD2であり、ビタミンD3も含まれているものを選びましょう。骨粗鬆症治療薬のほとんどがビタミンD3です。

1日にどれくらい摂取すればよいのか?日本人の成人男女のビタミンD摂取基準は1日5μg(200IU )が目安であり、上限は50μg(2000IU )です。お魚を一匹(大きさにもよりますが)、卵を2個以上で1日の目安量を摂取できます。特にサプリメントからの過剰摂取は高カルシウム血症や腎機能障害などを起こすので注意が必要です。
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by asakofoodtoeat | 2009-10-25 06:12 | 栄養:Nutrition
今年もあと2ヶ月ちょっとで終わりですね。ホリデーシーズンにはいつもよりも出費が増えたり、パーティ参加が増えたりで気づいたら洋服がきつくなってしまうことも・・・。一年の疲れが出る時期でもあるので、体調管理はしっかりして年末と年始を迎えたいものです。ところで、栄養補給のためにサプリメントは摂った方がいいの?とよく聞かれます。もし何か治療中でどうしても食べ物ではなくプラスの栄養がほしい時には安全性の高い、自然なサプリメントを薦めています。しかし体調不良もなく、ただ健康になりたいという方にはなるべく食べ物からの栄養摂取を薦めています。しかも安全性の高い、自然なサプリメントは高いですよね。では基本的に体力維持、もう少し体力をつけたいときに、なるべく季節のもの(値段も季節はずれより安い)何を食べたらいいのか?効果的な身近な食べ物をいくつかご紹介します。ただ、これを食べれば絶対に元気になるというわけではなく、バランスなので他の食べ物ともうまく組み合わせてくださいね。

f0205909_151414100.jpgりんご:1日1個は食べましょうというくらいからだのお掃除をしてくれる果物でもあります。坑酸化作用があるだけではなく、食物繊維もたっぷり(りんご1個約130gには4gの食物繊維が含まれています)。心臓にもよいといわれるのは、LDL(悪玉コレステロール)値が高いのを下げる作用があるという研究結果が出ているから。1日1/2個でも効果があるそうです。またりんごの皮には心臓疾患予防ダイエットに効果があるといわれているフラボノイドも含まれているのでなるべく有機産を食べてくださいね。ちなみにフラボノイドは炎症予防や痙攣予防にも効果があります。

f0205909_1515573.jpgほうれん草:これも冬が旬ですね。栄養素が高い時にたっぷり食べましょう。ただシュウ酸が多いので、結石がある人は注意してください。鉄分、ビタミンAとCがたっぷりなのでこれまた心臓疾患予防によく、癌予防に必要な坑酸化作用も豊富。脳の機能にもほうれん草パワーが効果的。


f0205909_151736.jpgピーマン(赤・黄・緑):ビタミンCが他のどんな食べ物よりも多いといわれている。頭のてっぺんから足先までによい食べ物とも言われています。坑酸化作用があり、目にもよい(ビタミンCとベーターカロテン)、心臓(ビタミンB6と葉酸)、肺(ビタミンA)、リウマチ(ビタミンC)。しかも赤や黄のピーマンは生でも甘くておいしいのでサラダにぴったり。


f0205909_15173579.jpgたまねぎ:たまねぎには胃腸や心臓疾患に効果的な栄養素が豊富です。特に二硫化アリルプロピルとクロムが血糖をコントロールし、高いのを下げる効果があります。ただこれも毎日少しずつ食べないと効果なしですが。余談ですが、祖母の叔母は化学者だったのですが、紫たまねぎの皮を煎じて、糖尿病に効く薬を作ったそうなんです。


f0205909_15215537.jpgロメインレタス:レタスよりもロメインがよい。というのはビタミンCと葉酸含有量がとても多いのです。(レタスのビタミンCが2mgのところロメインは11mg:葉酸はレタスが14mcgのところロメインは64mcg)。いつもレタスを買うときに味や新鮮度で選んでいたのですが、ちょっと栄養素が気になり調べてみました。


f0205909_15184448.jpg大豆:豆腐に限らず、納豆などの大豆製品はおなじみの健康食品。コレステロールや飽和脂肪酸を含まず、良性たんぱく質が豊富です。そのため心臓疾患予防にも効果的。小豆や黒豆もとても身体にいいので、ごはんに混ぜて炊くなどして取り入れてください。


こうやってみると、普段食べているような食品が多いと思いませんか?できるだけ季節物、農薬を使っていないもの、地産地消を意識して買い物をしてみましょう。
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by asakofoodtoeat | 2009-10-18 15:23 | 栄養:Nutrition
f0205909_1104286.jpg月曜日に日系人会で行われていたシニアウィークでニューヨークに住む日本人のための食生活についてお話をさせていただきました。たくさんの方に来ていただき、みなさんとても積極的に様々な質問をしてくださりとてもうれしかったです。質問の中で多かったのがカルシウムサプリメントについてでした。何人かの女性の方のサプリメントからのカルシウム摂取量は1000mgが平均で、中には1200mgの方もいらっしゃいました。アメリカでは1日のカルシウム摂取1000~1200mgが薦められており、骨粗鬆症を持つ方は1000~1500mgの摂取が薦められています。日本では成人の必要量は600~800mgが平均で、骨粗鬆症を持つ方は800~1000mgが薦められています。

カルシウムはホルモンの分泌、神経の働き、筋肉の収縮、血液凝固、心臓の働きを助けます。カルシウムの摂取量が少なく、カルシウム不足になると、骨を溶かして必要なカルシウムを確保します。そのため十分な摂取が毎日必要となるわけです。

食べ物でカルシウムが多く含まれているのは乳製品が多いですが、小魚類、大豆製品(豆腐、納豆、油揚げ、大豆の水煮など)、緑の野菜(小松菜、ケール、青梗菜、大根の葉など)、ひじきや切り干し大根にも多く含まれます。緑の野菜というと、ほうれん草は?という質問もありましたが、シュウ酸が多く、摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げるので注意が必要です。

1日に最低600mg摂るとなると、上記の食品を毎食上手に取り入れなければなりません。私も日々の食生活にどれくらいカルシウムが含まれているのか気をつけてみました。気にかけなければ、十分なカルシウムを摂取するのが難しいことがわかりました。私は食事から取り入れることをしていますが、食事から摂るのが日々忙しくてできない、面倒くさいなどの理由でカルシウムサプリメント摂取をせざるを得なくなります。私もどうしてもカルシウムサプリメントが必要となれば摂るでしょう。しかしその際には必要量と食品からの摂取をきちんと把握しなければなりません。

カルシウムサプリメントを摂る時はマグネシウムや亜鉛などのほかのサプリメント、あるいは混合されているものを摂取すると吸収がよいです。過剰摂取からまた身体に合わないなど副作用についても覚えておいてください。考えられる副作用は胃の不調、胃痛、嘔吐、ガスやゲップが頻繁にでる、便秘、口が渇く、頻尿、食欲減退、金属の味が口の中でするなどです。また過剰摂取は高カルシウム血症、胃腸疾患、腎系の病気、腎結石、下痢、不整脈、高カルシウム尿症、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症などの原因になりますので気をつけてください。
カルシウム摂取はとても大事です、が上手に摂って健康な生活をしましょうね。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-27 01:11 | 栄養:Nutrition
f0205909_1412347.jpg大学院に通っていた時の出来事。アメリカの学校では授業中に何かを食べるって普通のことでした(たまーに嫌がる先生もいましたが)。私は栄養教育プログラムだったので、クラスメートのスナックはだいたいフルーツ、ナッツ、ドライフルーツ、全粒穀物でできたパンやクラッカーにピーナッツバターというヘルシーなものを持参する人が多かったのです。でもみんなお酒飲むときには飲むし、チップスだって食べるし・・・なんでもありでしたがバランスをきちんと保てる人達の集まりだったかな。持参食べ物ナンバー1と言っても過言ではなかったのは「りんご」。しかもだいたいはファーマーズ産やオーガニック。日本のように8つ切りにして皮を剥く、ウサギ型にするなんてことはせずにまるかじりです。私も小さいりんごはまるかじりでした。

新学期が始まりあるクラスが2回目を終了したころ、あるクラスメートからメールが送られました。「私はりんごアレルギーでみんながりんごにかじりついてその時に出るシブキでアナフィラキシーショックを起こすので、絶対にりんごを授業中に食べないで欲しい」と。さすがに次の授業から誰もりんごを授業中に食べる人はいなくなりましたが、その時にりんごアレルギー持ちの人が多いことを知りました。食物アレルギーというとピーナッツ、小麦、大豆、卵、甲殻類、牛乳…….が最初にあげられるので。ちなみに私は牛肉アレルギーとタイレノール(アメリカの薬)なのですが、じんましんと浮腫の皮膚症状として現れます。

アナフィラキシーショックとは急性アレルギー反応の1つであり、アレルギーの原因(アレルゲン抗原)が身体に入ると、体内ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。体はこのIgEができることを記憶します。そのためアレルゲンが体内に入るたびにIgEとアレルゲンが結合し、肥満細胞や他の細胞を刺激して、ヒスタミンなどの化学物質が出て、これらの物質が急激なアレルギー反応を起こします。この物質が、急激なアレルギー反応を起こすことを言います。

原因も症状も個人によって違い皮膚症状(じんましん・紅潮、浮腫等)、ショック症状(血圧低下・頻脈等)、消化器症状(腹痛・下痢・嘔吐)、呼吸器症状(喘息や呼吸困難、声がかれる、喉頭浮腫)、神経症状(痙攣・めまい・頭痛・意識障害等)の症状が2つ以上当てはまる場合のことです。原因となるのは薬物(特に抗生物質)、食物、蜂の毒、ラテックス(ゴム)、物理的刺激(寒冷・温熱・運動・光・摩擦)などです。

私は仕事上、アレルギーのお子さんの患者さんに出会うことが多く、彼らを見ていていつも強く思うのが薬に頼らないでほしいということ。即効性があるので症状がすぐに和らいだように見え、感じますが使い続けないといけません。そうすると副作用も同時に出てきてそちらの治療もしなくてはなりません。とくにお子さんや赤ちゃんには強すぎることもしばしば。彼らの将来を考えるとなるべく肝臓や腎臓の手当て法なども含まれる自然療法などをアドバイスすることに力をいれてしまいます。薬を徐々に少なくして治療してもらいたい。もちろん食物が主にアレルゲンとなっている際にはその食物の除去食を続ける、栄養バランスが偏らないように栄養素を分析する、料理の工夫やメニュー作りや買い物方法もアドバイスします。そしてこれは子供だけではなく大人にも言えるのですが、無理のない適度な運動をする、大人の場合はストレス発散方法もみつけると症状が和らぐといわれています。

これから少しずつアレルギーと食事療法の関係についてもご紹介していきます。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-13 14:13 | 栄養:Nutrition

気分と食のクレービング

f0205909_11441192.jpgその時の気分と食べ物への渇望や食の嗜好って深く関係しているととても思います。私自身も体験していています。例えば、やることが多すぎて、冷静に判断・整理する前に一瞬パニックに陥ること、頭に血がのぼることがたまにあるのですが、その状態が頻繁に続くと、必ず食べたくなるのはダークチョコレートか炭水化物。炭水化物と言っても玄米などの全粒穀物系ならいいのですが、スナック類←でも一応体に良いものを食べたいので、ホールフーズなどで購入しているのですが・・・。他にも大学に入ってから肉類をほとんど食べなくなり、砂糖の量も減らしてという食生活にしたら性格が穏やかになったとよく言われていました。でも今は何でも食べるので、もとに戻ってしまったかな(笑)。大学を卒業してから12年間ずっと栄養関係の仕事をしていますが、最近また食べ物と性格について深く考えるようになりました。仕事を通していろいろな方にお目にかかるのですが、最近、私が食べ物と性格についてずっと考えているせいか、その関係について体験した方に多く出会います。私の身近にいる人の性格や彼らの食の嗜好を観察すると、様々な共通点を見つけました。

先日、ウェスト・ヴィレッジのカフェでデザートを親友の韓国人の友人Lちゃんと楽しんでいたところにもう1人の韓国人の友達Sちゃんから電話が入り、カイト・サーフィン旅行がキャンセルになり私達と合流したいとのこと。3人とも仲良しなので、もちろんOk。いろいろなことがスムーズにすすまないとイライラ気味で登場のSちゃんでした。そういう時いつもLちゃんと私はふーんと流すのみ。そして夕食に何を食べようかという話になったときに絶対に激辛が食べたいというだろうな~と思ったら、その通り。「冷たいビールに激辛なカレーが食べたい」とSちゃんの提案。イースト・ヴィレッジにあるBrick Lane Curry Houseというインド料理に行きました。オーダーしたのは4品。超激辛のPhaal(ファール)、タンドリーフィッシュ、ナッツソースとスパイスで茄子をからめたもの、サモサ、ナン、そしてビール。メニューをオーダーした時にSちゃんが全て激辛にしてちょうだいと追加注文。茄子のお料理とサモサ以外は全て、食材の味を楽しむこともできないくらい辛く、しかも超激辛のPhaal(ファール)は口に入れた瞬間に汗がでるほど辛い!楽しい食事だったのでしたが、やっぱりイライラしている人って結構辛いものを頻繁に食べているのです。私も仕事でアグレッシブになっている時など、必ずと言っていいほど辛い豆腐チゲが食べたくなります。

他には甘い物(白砂糖)をよく摂る人の共通点はスローだったり、やる気を失いがち、鬱っぽいなど。私の場合、甘い物を食べ過ぎるとボーっとしてしまうことがあるので、ボーっとできない時には甘みの強い野菜や果物を食べるように心がけています。甘みの強い野菜とはとうもろこし、さつまいも、赤ピーマン、スウィートピーなど。果物は何でも食べますが、これも果糖なので、食べすぎには注意。

体って正直ですよね、以前のブログ「ニューヨーク食育」でもお話したことがあるのですが、ずっと疲れがぬけず、なんとなくやる気がおきない時期があったときに地鶏の卵を納豆と一緒に食べたら、次の日にとても元気になったのです。少しコレステロールが高めなので、卵の摂取を控えていたのですが、なんでもバランスが大事だとつくづく実感しました。

現在ニューヨークの日系のクリニックで栄養素からだけではなく、今回ご紹介したようなことも含めて栄養カウンセリングを行っていますので、ご興味のある方は是非お気軽にご相談くださいね。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-07 11:46 | 栄養:Nutrition
f0205909_345478.jpg牛肉・豚肉料理、ハムサンドイッチ、サラミのピザ、ホットドッグ……どれくらい頻繁にこれらのメニューが皆さんの食卓に上がりますか?食べる頻度と量が多いと腸系のがんに罹るリスクが上がるという研究が行われていますが、最近発表された食肉加工品と結腸直腸がんの研究をご紹介します。

イギリスがベースの世界癌研究基金(WCRF)の発表で、現在、大腸癌にかかっている人が過去に食べた食肉加工品が1週間に70g以下だったら、癌予防ができただろうと推定しました。食肉加工品70gは約ベーコンのスライス3枚分です。この研究は子ども対象ではありませんでしたが、研究結果からWCRFは子供達が持参するお弁当で最も多いハムのサンドイッチ摂取は子供達の将来の健康に悪い影響を及ぼすであろうと考え、新学期を目前に両親達に子供達のガン予防対策の1つとして、食肉加工品の摂取、使用したお弁当を避ける代わりに野菜や脂肪分少なめのチーズ、鶏肉、魚などの食材で作るように呼びかけています。

米国癌研究財団(AICR)は以前から大人と子供に食肉加工品の摂取を避けるようにと呼びかけていました。AICRによると、大腸癌のリスクを下げるには1週間の赤身肉の摂取量を505g(調理後)以下にすることだそうです。もし摂取量が505gを越えると、42gごとにリスクが15%上昇するそうです。
*ちなみにアメリカ人の食肉平均摂取量は週に1010gだそうです。州によっては平均をはるかに超えるところも(米国農務省より)

<なぜ赤身肉、食肉加工品が腸系の癌の原因になるのか?>
1. 赤身肉に豊富に含まれるヘム鉄(動物性の肉の赤い色のもととなる化合物)が結腸の内層で損傷をおこしたものが結腸癌になるリスクを高める可能性があると示唆されています。
*ヘム鉄は血液中のヘモグロビンと結びつきやすく、体のすみずみまで酸素を供給するのを助けるため、貧血予防や体内酸素を定量に保つなどの効果がある。

2. 肉を燻煙、乾燥、塩漬け、科学保存料原価などにより保存処理をすると、癌の原因物質が形成され、細胞の損傷を起こし、癌の発症につながります。

こういう研究を知ると、肉を止めないといけないなんて思ってしまう方、止める必要はないと思います(環境問題などの違う問題で止めるなら別ですが)。バランスが大事なのです。ヘム鉄は貧血に効果がありますし、動物性の肉を適度に摂取が、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンB12 などの貴重な栄養源になることも忘れないでくださいね。
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by asakofoodtoeat | 2009-08-30 03:46 | 栄養:Nutrition
f0205909_048884.jpg子供の頃に親から「野菜と果物は体にいいから食べなさい」と言われた記憶はありませんか?「栄養がたっぷりだから」がたいていの答えだったのではないかと思います。しかし栄養カウンセリングではそれだけではいかないのです。私も患者さんからなぜ?と聞かれることが多く、個人によって適切な答えを伝えないといけません。

f0205909_049779.jpg<なぜ野菜と果物が体によいの?>
・カロリーと脂肪含有量が低く、コレステロールゼロ。
・様々な栄養素が豊富に含まれている。カリウム、食物繊維、葉酸、ビタミンA,E,そしてCが特に多く含まれる。
・カリウム:正常な血圧を維持する役割を果たす。
・食物繊維:血中コレステロール値を下げ、心臓病のリスクを低くするといわれています。そして腸の健康も維持し、特に便秘解消、憩室症予防に効果があります(1)。
・葉酸:赤血球形成に役立ち、妊婦さんは生まれてくる赤ちゃんの神経管欠損症、二分脊椎症、無脳症防ぐために積極的に摂取しなくてはなりません。
・ビタミンA:目と皮膚の健康を保ち、感染症を防ぎます。
・ビタミンE:細胞酸化からビタミンAと必須脂肪酸の保持に役立ちます。
・ビタミンC:きり傷、怪我の治療に必要、歯と歯茎の健康にも欠かせません。鉄分吸収の助けにも必要。

f0205909_049779.jpg<野菜&果物摂取と心臓病予防>
ハーバード大学が基盤となるNurses’ Health Study and Health Professionals Follow-up Studyが14年間に渡って男女110,000人の健康、食生活を研究したところ、1日に8サービング以上野菜と果物を食べた人は、1日に1.5サービング以下しか野菜と果物を食べなかった人に比べて心臓発作と卒中の発症が30%低かったという結果がでています。
1サービング=葉野菜1 カップ、野菜1/2カップ分(例:人参を刻んだもの)、野菜ジュース3/4カップ, りんご1個、バナナ1本、オレンジ1個、カットフルーツ1/2カップ分、果物のジュース3/4カップ

f0205909_049779.jpg<野菜&果物摂取と癌予防>
野菜と果物摂取と癌予防に必要なのは、野菜と果物の種類を選ぶことがキーになるようです。The World Cancer Research Fund and the American Institute for Cancer Researchはジャガイモなどのデンプンを多く含む野菜ではなく、デンプン含有量が少ない、レタス、葉野菜、ブロッコリー、青梗菜、キャベツ、にんにく、たまねぎなどは口、咽頭、喉頭、食道、胃腸の癌予防に効果があり、全般的な果物摂取は肺がん予防に効果があると発表しています。

f0205909_049779.jpg<野菜&果物摂取と血圧>
高血圧は心臓病、卒中のリスクを高めるので、食事に気をつけて少しずつ下げることが大切です。The Dietary Approaches to Stop Hypertension (DASH):高血圧を下げることを目的としてダイエット方法を使用した研究では高血圧症の人達に野菜と果物を多く摂取し、低脂肪、とくに飽和脂肪酸、総脂質を制限した食事をしてもらいました。平均で最高血圧11mm Hg, 最低血圧6mm Hgの減少が見られました。これは降圧剤を飲んだ結果とほぼ同様だそうです。

疾患予防のためにと意識するのも野菜と果物の摂取を上げる1つのモチベーション方法ですが、自然と好んで食べられるようになるのが理想ですね。野菜嫌いな人はなるべく新鮮な採れたて野菜や果物を食べてみたり、調理法を工夫してみる、様々な野菜や果物を食べてみるなどの日々の食生活に変化をつけてみたらいいかもしれませんね。


(1) Lembo A, Camilleri M. Chronic constipation. N Engl J Med. 2003; 349:1360–68.
<野菜&果物摂取と心臓病予防>
Hung HC, Joshipura KJ, Jiang R, et al. Fruit and vegetable intake and risk of major chronic disease. J Natl Cancer Inst. 2004; 96:1577–84.
<野菜&果物摂取と癌予防>
World Cancer Research Fund, American Institute for Cancer Research. Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: a Global Perspective. Washington DC: AICR, 2007.
<野菜&果物摂取と血圧>
Appel LJ, Moore TJ, Obarzanek E, et al. A clinical trial of the effects of dietary patterns on blood pressure.DASH Collaborative Research Group. N Engl J Med. 1997; 336:1117–24.
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by asakofoodtoeat | 2009-08-24 00:58 | 栄養:Nutrition
ビューティを保つための食べ物の5回目はくるみです。様々な栄養素が豊富なくるみですが、とくに多く含まれる栄養素はたんぱく質、オメガ3脂肪酸。オメガ3については、いままでにも何度もご紹介していますが、様々な疾患(ガン、心臓病など)の予防に、血液の流れをよくする、コレステロール、中性脂肪の改善、精神安定剤など適度な摂取が体に摂ってよい効果をもたらすことが証明されています。サーモンなどの魚類にオメガ3が多く含まれているのをご存知な方は多いと思いますが、くるみにもたっぷりなのです。

f0205909_1111777.jpg☆Walnuts 「くるみ」くるみはリノレン酸を豊富に含んでいます。リノレン酸は体内でオメガ3に変換します。オメガ3は炎症にも効果があるので、皮膚炎、蕁麻疹のかゆみなどにも効果があります。先日、友人がパーマ液からアレルギーを起こしてしまい、身体中に蕁麻疹がでました。しかし、オメガ3(その時私が買ったのはタラの肝油)を薄めて飲むと、1時間くらいしてから症状が治まってきました。←これは個人によって違いますので、気をつけてください。

*クルミ以外の植物性オメガ3は亜麻仁種、亜麻仁油、大豆油、キャノーラ油、かぼちゃの種、ひまわりの種、葉野菜など。
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by asakofoodtoeat | 2009-08-03 01:14 | 栄養:Nutrition
今回はビューティーを保つには欠かせないビタミンCたっぷりの「ベリー類」、そして「ダークチョコレート」。私にとってチョコレートを食べる前のわくわく感がチョコレートに含まれる栄養素よりも体に効いているのではないかと思ってしまいます。

☆Berries 「ベリー類」
f0205909_0295891.jpgベリー類の中でも特にブルーベリーとブラックベリーは果物の中でも抗酸化物質の豊富です。抗酸化物質は肌の重要な要素であるコラーゲンやエラスチンの劣化を少なくするお手伝いをします。


f0205909_030494.jpgストロベリー、「いちご」はビタミンCが最も豊富であり、たんぱく質と一緒に摂る事によってコラーゲン(細胞と細胞をつなげる&細胞に栄養素を送る役目)を維持します。ビタミンCは肌の乾燥を防ぐ脂腺を調整もします。抗酸化物質、ビタミンCをたっぷり摂って、小じわの減少、つやのある髪の毛と丈夫な爪を維持しましょうー。

☆Dark Chocolate 「ダークチョコレート」
f0205909_032179.jpgダークチョコレートに含まれる「カカオのフラボノイド」は皮膚の血流を良くする効果があります。肌の血流が良くなると、皮膚組織が強化され、肌のきめもよくなります。ダークチョコレートには紫外線から肌を守る、光の防御作用もあるといわれます。またカカオは肥満細胞から放出される花粉症やぜんそくの症状を引き起こすホルモン「ロイコトリエン」を減少させる役目もするといわれています。*チョコレートは脂肪分や刺激も高いのでくれぐれも食べすぎには注意してください。

前回ご紹介したヨーグルトにベリー類を加えたり、くるみ、はちみつ、チョコレートでクッキーを作るなど、ビューティーを保つための食品で工夫できますね。よいものはどんどん取り入れてみてくださいね。でも効果がすぐ出るとは期待しないで時間をかけて健康を保ってください!
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by asakofoodtoeat | 2009-07-27 00:38 | 栄養:Nutrition
独立記念日に行ったパーティで40代の奥様方とダイエットについてお話する機会があり、「あなたの健康へのフィロソフィーは何?」と聞かれました。私のフィロソフィーは「偏ったダイエットはしない、バランスよく楽しく食べる、そして運動」。サプリメントはあくまでも補助として考えていて、なるべくは食べ物から栄養を摂っています。とくに運動をしていると、明らかに食べ物の重要性がわかってきます。
男女関係なく、体が元気な人はきらきらと輝いていているなって思います。みんなが持つビューティーを年齢を重ねても保てるように、どんな食材が効果的なのか数回に渡ってご紹介します。

f0205909_1258724.jpg☆Whole Grains「全粒穀物」全粒穀物の中でも「玄米」は私にとって最優秀食品です。私は玄米にひえ、あわ、はと麦、黒米などを混ぜて炊きます。気持ちの問題と言われるかもしれませんが、イライラしている時や気分が落ち着かないときに玄米を頂くとほっとするのです。ミラクルフードです。しかも全粒穀物にはビタミンB群が豊富で、皮膚細胞の修復や育毛のお手伝いをするので、エイジングに効く栄養素がたっぷりです。ビタミンB群が不足すると、乾燥肌、うろこ状の皮膚、小じわや髪の毛のはりなどの症状が現れます。そして抗酸化作用を持つセレニウムも豊富なので活性酸素が原因で細胞が損傷を受けないように守ってくれます。細胞内の酵素が余分な活性酸素を分解しきれないと、生活習慣病や他の疾患の原因になるといわれています。食物繊維も豊富な全粒穀物はお通じも良くしてくれるので(良く噛んでたべてくださいね)、腸内洗浄にもなり、お肌にもよい影響を与えてくれます。

1日少なくとも1回は全粒穀物を食生活に取り入れてみてはいかがですか?きっと体の変化を感じるはずですよ。次回はビューティーを保つために食べ物2をご紹介します。
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by asakofoodtoeat | 2009-07-16 12:58 | 栄養:Nutrition