ニューヨークを中心とした食と栄養情報:過去のブログは「ニューヨーク食育&フード事情」http://ebis.nutritio.net/columbia/


by AsakoFoodToEat
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f0205909_3354136.jpg f0205909_33666.jpg前回のカルシウムのお話の続き。シニアウィークの参加者の質問の中で玄米ごはんと黒ごま塩についてというのがありました。質問内容は「玄米ごはんを食べるとカルシウムが消費されるのでごま塩を食べた方がいいといわれたのですが、このようなことを聞いたことはありますか」と聞かれました。それについて聞いたことはあったのですが、説明がうまくできなかったため、さっそく家に帰って在学時代のノートを復習しました。

玄米の胚芽は体内の排泄作用があるといわれています。そしてフィチン酸という坑有害成分が玄米には入っていて、それが公害(有害)物質と結合して公害物質が腸壁から吸収されるのを防いだり、排泄を促したりするのです。体内の公害(有害)物質が排泄される時に消費されるのが、カルシウム。そのためカルシウムたっぷりのゴマを玄米ごはんにかけていただくとバランスが取れるのです。また玄米に含まれる食物繊維質とフィチン酸はカルシウム吸収を低下させるので、玄米ごはんだけ食べるとミネラル不足になります。白ゴマと黒ゴマは栄養価にはほとんど差はありませんが、白ゴマの方が少しカロリーと油脂量が多く、リグナン量も多いといわれています。黒ゴマには坑酸化作用の高いアントシアニン(ポリフェノール)が含まれていて油分が少ないので料理に適し、また香りもよいです。すりごまがいいのは栄養の吸収がよくなるからです。

昔から言われている食べ合わせを思い出すと、不思議なくらい栄養バランスが取れています。みんなが栄養学を勉強したわけではないのに・・・・。身体が素直だった(言い方はおかしいですが)のではないかなと思います=自然治癒力も今の人よりはあったと思う・・・。
頭を使って食べるのも大事ですが、落ち着いて身体に聞くのがよいかもしれません。

前回ご紹介できなかった、カルシウム情報の続き
・カルシウムは吸収されにくい栄養素:成人の吸収率は30%前後
・いらいらするのはカルシウム不足
・ビタミンDはカルシウムの吸収を高めます。食べ物だったらきのこ類、魚介類、牛乳に多く含まれるのですが、午前中の太陽に当たるのが最も効果的
・血液中のビタミンDの約80%は日光にあたることによって皮膚でつくられる
・カルシウム吸収を促進するもの:ビタミンD、カゼイン、たんぱく質(牛乳に多く含まれる)、乳糖、オリゴ糖
・カルシウム吸収を低下させるもの:カフェイン、シュウ酸、フィチン酸、食物繊維、リン(肉類や加工食品に多い)、過剰のアルコール、喫煙
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by asakofoodtoeat | 2009-09-27 03:43 | 食べ物: Food
f0205909_1104286.jpg月曜日に日系人会で行われていたシニアウィークでニューヨークに住む日本人のための食生活についてお話をさせていただきました。たくさんの方に来ていただき、みなさんとても積極的に様々な質問をしてくださりとてもうれしかったです。質問の中で多かったのがカルシウムサプリメントについてでした。何人かの女性の方のサプリメントからのカルシウム摂取量は1000mgが平均で、中には1200mgの方もいらっしゃいました。アメリカでは1日のカルシウム摂取1000~1200mgが薦められており、骨粗鬆症を持つ方は1000~1500mgの摂取が薦められています。日本では成人の必要量は600~800mgが平均で、骨粗鬆症を持つ方は800~1000mgが薦められています。

カルシウムはホルモンの分泌、神経の働き、筋肉の収縮、血液凝固、心臓の働きを助けます。カルシウムの摂取量が少なく、カルシウム不足になると、骨を溶かして必要なカルシウムを確保します。そのため十分な摂取が毎日必要となるわけです。

食べ物でカルシウムが多く含まれているのは乳製品が多いですが、小魚類、大豆製品(豆腐、納豆、油揚げ、大豆の水煮など)、緑の野菜(小松菜、ケール、青梗菜、大根の葉など)、ひじきや切り干し大根にも多く含まれます。緑の野菜というと、ほうれん草は?という質問もありましたが、シュウ酸が多く、摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げるので注意が必要です。

1日に最低600mg摂るとなると、上記の食品を毎食上手に取り入れなければなりません。私も日々の食生活にどれくらいカルシウムが含まれているのか気をつけてみました。気にかけなければ、十分なカルシウムを摂取するのが難しいことがわかりました。私は食事から取り入れることをしていますが、食事から摂るのが日々忙しくてできない、面倒くさいなどの理由でカルシウムサプリメント摂取をせざるを得なくなります。私もどうしてもカルシウムサプリメントが必要となれば摂るでしょう。しかしその際には必要量と食品からの摂取をきちんと把握しなければなりません。

カルシウムサプリメントを摂る時はマグネシウムや亜鉛などのほかのサプリメント、あるいは混合されているものを摂取すると吸収がよいです。過剰摂取からまた身体に合わないなど副作用についても覚えておいてください。考えられる副作用は胃の不調、胃痛、嘔吐、ガスやゲップが頻繁にでる、便秘、口が渇く、頻尿、食欲減退、金属の味が口の中でするなどです。また過剰摂取は高カルシウム血症、胃腸疾患、腎系の病気、腎結石、下痢、不整脈、高カルシウム尿症、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症などの原因になりますので気をつけてください。
カルシウム摂取はとても大事です、が上手に摂って健康な生活をしましょうね。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-27 01:11 | 栄養:Nutrition
f0205909_1412347.jpg大学院に通っていた時の出来事。アメリカの学校では授業中に何かを食べるって普通のことでした(たまーに嫌がる先生もいましたが)。私は栄養教育プログラムだったので、クラスメートのスナックはだいたいフルーツ、ナッツ、ドライフルーツ、全粒穀物でできたパンやクラッカーにピーナッツバターというヘルシーなものを持参する人が多かったのです。でもみんなお酒飲むときには飲むし、チップスだって食べるし・・・なんでもありでしたがバランスをきちんと保てる人達の集まりだったかな。持参食べ物ナンバー1と言っても過言ではなかったのは「りんご」。しかもだいたいはファーマーズ産やオーガニック。日本のように8つ切りにして皮を剥く、ウサギ型にするなんてことはせずにまるかじりです。私も小さいりんごはまるかじりでした。

新学期が始まりあるクラスが2回目を終了したころ、あるクラスメートからメールが送られました。「私はりんごアレルギーでみんながりんごにかじりついてその時に出るシブキでアナフィラキシーショックを起こすので、絶対にりんごを授業中に食べないで欲しい」と。さすがに次の授業から誰もりんごを授業中に食べる人はいなくなりましたが、その時にりんごアレルギー持ちの人が多いことを知りました。食物アレルギーというとピーナッツ、小麦、大豆、卵、甲殻類、牛乳…….が最初にあげられるので。ちなみに私は牛肉アレルギーとタイレノール(アメリカの薬)なのですが、じんましんと浮腫の皮膚症状として現れます。

アナフィラキシーショックとは急性アレルギー反応の1つであり、アレルギーの原因(アレルゲン抗原)が身体に入ると、体内ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。体はこのIgEができることを記憶します。そのためアレルゲンが体内に入るたびにIgEとアレルゲンが結合し、肥満細胞や他の細胞を刺激して、ヒスタミンなどの化学物質が出て、これらの物質が急激なアレルギー反応を起こします。この物質が、急激なアレルギー反応を起こすことを言います。

原因も症状も個人によって違い皮膚症状(じんましん・紅潮、浮腫等)、ショック症状(血圧低下・頻脈等)、消化器症状(腹痛・下痢・嘔吐)、呼吸器症状(喘息や呼吸困難、声がかれる、喉頭浮腫)、神経症状(痙攣・めまい・頭痛・意識障害等)の症状が2つ以上当てはまる場合のことです。原因となるのは薬物(特に抗生物質)、食物、蜂の毒、ラテックス(ゴム)、物理的刺激(寒冷・温熱・運動・光・摩擦)などです。

私は仕事上、アレルギーのお子さんの患者さんに出会うことが多く、彼らを見ていていつも強く思うのが薬に頼らないでほしいということ。即効性があるので症状がすぐに和らいだように見え、感じますが使い続けないといけません。そうすると副作用も同時に出てきてそちらの治療もしなくてはなりません。とくにお子さんや赤ちゃんには強すぎることもしばしば。彼らの将来を考えるとなるべく肝臓や腎臓の手当て法なども含まれる自然療法などをアドバイスすることに力をいれてしまいます。薬を徐々に少なくして治療してもらいたい。もちろん食物が主にアレルゲンとなっている際にはその食物の除去食を続ける、栄養バランスが偏らないように栄養素を分析する、料理の工夫やメニュー作りや買い物方法もアドバイスします。そしてこれは子供だけではなく大人にも言えるのですが、無理のない適度な運動をする、大人の場合はストレス発散方法もみつけると症状が和らぐといわれています。

これから少しずつアレルギーと食事療法の関係についてもご紹介していきます。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-13 14:13 | 栄養:Nutrition

気分と食のクレービング

f0205909_11441192.jpgその時の気分と食べ物への渇望や食の嗜好って深く関係しているととても思います。私自身も体験していています。例えば、やることが多すぎて、冷静に判断・整理する前に一瞬パニックに陥ること、頭に血がのぼることがたまにあるのですが、その状態が頻繁に続くと、必ず食べたくなるのはダークチョコレートか炭水化物。炭水化物と言っても玄米などの全粒穀物系ならいいのですが、スナック類←でも一応体に良いものを食べたいので、ホールフーズなどで購入しているのですが・・・。他にも大学に入ってから肉類をほとんど食べなくなり、砂糖の量も減らしてという食生活にしたら性格が穏やかになったとよく言われていました。でも今は何でも食べるので、もとに戻ってしまったかな(笑)。大学を卒業してから12年間ずっと栄養関係の仕事をしていますが、最近また食べ物と性格について深く考えるようになりました。仕事を通していろいろな方にお目にかかるのですが、最近、私が食べ物と性格についてずっと考えているせいか、その関係について体験した方に多く出会います。私の身近にいる人の性格や彼らの食の嗜好を観察すると、様々な共通点を見つけました。

先日、ウェスト・ヴィレッジのカフェでデザートを親友の韓国人の友人Lちゃんと楽しんでいたところにもう1人の韓国人の友達Sちゃんから電話が入り、カイト・サーフィン旅行がキャンセルになり私達と合流したいとのこと。3人とも仲良しなので、もちろんOk。いろいろなことがスムーズにすすまないとイライラ気味で登場のSちゃんでした。そういう時いつもLちゃんと私はふーんと流すのみ。そして夕食に何を食べようかという話になったときに絶対に激辛が食べたいというだろうな~と思ったら、その通り。「冷たいビールに激辛なカレーが食べたい」とSちゃんの提案。イースト・ヴィレッジにあるBrick Lane Curry Houseというインド料理に行きました。オーダーしたのは4品。超激辛のPhaal(ファール)、タンドリーフィッシュ、ナッツソースとスパイスで茄子をからめたもの、サモサ、ナン、そしてビール。メニューをオーダーした時にSちゃんが全て激辛にしてちょうだいと追加注文。茄子のお料理とサモサ以外は全て、食材の味を楽しむこともできないくらい辛く、しかも超激辛のPhaal(ファール)は口に入れた瞬間に汗がでるほど辛い!楽しい食事だったのでしたが、やっぱりイライラしている人って結構辛いものを頻繁に食べているのです。私も仕事でアグレッシブになっている時など、必ずと言っていいほど辛い豆腐チゲが食べたくなります。

他には甘い物(白砂糖)をよく摂る人の共通点はスローだったり、やる気を失いがち、鬱っぽいなど。私の場合、甘い物を食べ過ぎるとボーっとしてしまうことがあるので、ボーっとできない時には甘みの強い野菜や果物を食べるように心がけています。甘みの強い野菜とはとうもろこし、さつまいも、赤ピーマン、スウィートピーなど。果物は何でも食べますが、これも果糖なので、食べすぎには注意。

体って正直ですよね、以前のブログ「ニューヨーク食育」でもお話したことがあるのですが、ずっと疲れがぬけず、なんとなくやる気がおきない時期があったときに地鶏の卵を納豆と一緒に食べたら、次の日にとても元気になったのです。少しコレステロールが高めなので、卵の摂取を控えていたのですが、なんでもバランスが大事だとつくづく実感しました。

現在ニューヨークの日系のクリニックで栄養素からだけではなく、今回ご紹介したようなことも含めて栄養カウンセリングを行っていますので、ご興味のある方は是非お気軽にご相談くださいね。
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by asakofoodtoeat | 2009-09-07 11:46 | 栄養:Nutrition